●日本盤「ミラー・ミラー」のライナーには、このファミリー・ツリーの作者クレジットが入っていない。これはカッティング・エッジのディレクターのミスである。その功績を評価するためにも、ここにご本人の許可を得て、公開することにしたわけ。
●実は発売時に配られた「アイム・ノット・イン・ラブ1995」のDJプロモ盤(非売品)には、このファミリーツリーの手書き原版と、対をなす10ccストーリーが掲載されていた。ストーリーのほうは少々な力が入り過ぎ、文章長過ぎではあったが(と書いたら、尾山さんに「厳しい評価だ。わかって欲しかった」とボヤかれた)、大変価値ある文献だった。手書き版は、ご本人によるとA3の大きな紙にこつこつ書いたそうである。 ●運良くHMV渋谷店でプロモ盤を手に入れた私と、盟友・佐野恵一(15年来の10cc仲間)は、「あんなくだらないライナーを載せるなら、こっちを載せてくれ」と言ったものである。『あんなくだらない』とは、二木崇氏が書いた“10cc史上最低最悪”の「ミラー・ミラー」のライナーである。 ●仲間内の「ひいき」じゃないかと気を回される方がいるといけないので付記するが、以上の項目は1995年当時に感じたことで、私が尾山氏と知り合ったのは後の1998年。当時は会ってもいない(名前は知っていた)尾山氏を「必ず超えるべき」仮想敵として、どこの団体にも所属・関与せず、一匹狼10cc求道者無頼派をしてたわけです、私は(笑)。 ちなみに、この人を超えるのは絶対無理だと、最近は諦めの境地にいたっていますけどね(^^ ぜひ、尾山さんの2002年版BRAND NEW FAMILY TREEもご覧ください。 (以上の文責・Kaz 2002/10/24改訂) |