ホームページへの道



1998/11/03 Tue
雲もなく晴れ渡った文化の日の昼下がり、ベランダにうずくまる怪しい男が1人。
晴天にもかかわらず、全身が隠れるほど深く傘をさし、壁に向かってもぞもぞゴソゴソ。
……デジカメでLPジャケットを撮影している私である。

中学生時代は写真部部長、現在も写真とは縁が深いお仕事。カメラは苦手じゃないのだが
ジャケット複写となると話は別だ。とにかくテカるのだ、LPジャケットは。
ビニール・コーティングしてないザラ紙のカバーでも、どっかしら白く光ってしまう。
無反射ガラス(のせると反射が起こらない特殊ガラス。アニメのセル画撮影等に使う)が
あれば話は別だが、本格的撮影機材なんぞ自宅にあるわけはない。
買う資金もない。第一そんな金があったらレコードを買う(そういう話じゃない)。

角度を変えながら撮影していたが、自分の影がうっすら映っていることに気がついた。
むろん太陽と直列に並ぶようなヘマはしていない。でも光の乱反射を拾っているようだ。
となると、自分の後ろに仕切りを作ればいいわけだ。
カーテン? シーツ? タオルケット? とにかく何か光をさえぎる幕がほしい。
で、最も手近にあったのが傘だったわけ。外を人が通ると、とっても恥ずかしかった。
子供が通らなかったのが幸い。後ろ指でもさされた日にゃあ…。
もっとも、ご近所のおばさんたちにナント思われたのか、考えただけでもおそろしい。

ちなみに僕が買ったデジカメは、35万画素のホームユース・タイプで約5万円弱。
画像精度は、高・中・低の3段階切り換えだ。最初は画像の容量をセーブするために、
低画質モードを選んだが、これは失敗。高画質モードできれいに撮ってから、フォト
エディターで一気に圧縮したほうが、結果的には容量が軽くで美しい絵になった。
またデジカメでは、どうしても色彩補正が必要なこともわかった。例えば10CCの
ファーストの白いジャケットは、灰色になってしまうのだ。これは簡単に補正できる。

画像圧縮と容量軽減、この基準値を決めるのがなかなか難しい。最初はとにかく軽くと
CDのジャケ写は3〜6KBに圧縮した。シングル盤も同様だ。実際はもっときれいな
絵で見てもらいたいのだが、シングルカバー・コレクションのページなどでは、容量を
上げると、全部表示するのに1分以上かかってしまう。気の短い人には、これは苦痛だ。
でもデジカメの画像は、3KBにするとピンボケて使い物にならなくなってしまう。
結局、スキャナー入力は軽めの3〜6KB、デジカメは5〜9KBに落ちついてきた。
でも、この分野は奥が深い。これからいろんな人にもご助言をいただかねば。


ホームページへの道、まだまだ続きます。

お詫び : 笑えるネタがなかなかないので、現在更新が止まって、本人も困ってます。
なんか面白いネタが入ったら更新しますので、カンベンしてください。
そのかわりと言っちゃなんですが、新連載「音盤発掘隊調査日誌」始めました。

あんまり笑えないかもしれないけど、第6章に突入しました。
(1999/01/12)