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3. 燃える闘魂


僕らの年代は、英語を習うときに必ず「英語を上達するには海外ペンパルを作って」
なんて話を、先生から聞かされたもんである。
当時は海外郵便が(返事が)帰ってくるまで、早くても1か月。気の短いアタクシには
到底がまんできっこない。そんなトラウマ(?)があるもんだから、Goldmineなんて
雑誌を見つけて海外通販の話を知っても、ぜんぜんピンとこなかった。
Checkで送金する際にも、結構な手数料がかかるんだから、貧乏人には無縁…。

もうひとつ、トラウマ(?)がある。前出のレコードコレクターズ1991年8月号の後、
10月号に追加訂正2ページが載った。8月号で触れられていなかった『ミステリー・
ホテル』アメリカ盤の内容違い、「とってもイカしたイモバンド」の歌詞違いなどの
情報を書いたのは、このホームページで「ファミリーツリー」「ボーダレスセール
を公開している尾山昭裕氏。KO食らった後、ダメ押しまで打ち込まれてしまった。
1993年の10CC来日公演会場で、PRチラシを配っていたミニコミ「City Lights
を取り寄せてみたら…、ここにもいるんだ、その御方が。

仲間うちでも有名だし、ご本人にも面と向かって話してあるから公表しちゃうけど、
この人が10CCミニコミ「City Lights」で連載を持っていたことを知った日には、
あ然ぼう然。その記事がまた、すごかった。海外通販のやり方まで書いてあった。

この人の記事を読むと、2つの反応がある。
1.その知識、莫大な収集量の前にひざまずき、10CCマニアの名を捨てる。
2.対抗意識をメラメラと燃やし、海外通販にも手を出す暴挙に出る。

通常は、(1)になって[道を踏み外さないで済む]わけである。「後進の芽をつむ」と、
その奥方がいうくらい、オヤマ巨匠の記事はメガトン級の破壊力を持っている。
そして、もう一派が(2)。やめときゃいいのに、対抗意識を燃やすのである。

もうわかったでしょ。ワタシは後者なわけ。会ったこともないの御仁に対抗意識を
燃やし、「10CCとG&Cのシングル、とにかく自力で集めるまで、外界との接触
を絶つ!」って、わけのわからんことを言って、孤独な戦いを始めると…。
もちろん、講読しかけたCity Lightsも放り出しちゃうと…。これはアブナイ人に
近いんじゃないかと、思いますね。私自身の体験談ですけど。

で、本来は「ネット通販」の話題にいくんだけど、その前に。




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